准認定ファンドレイザーとは?
認定特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会が認定している資格です。
日本ファンドレイジング協会のHPにはこのように説明があります。
認定ファンドレイザー資格制度は、まず、ファンドレイジングの基本的な要素を抑えることを目的とした、未経験者でも取得可能な「准認定ファンドレイザー」と、3年以上の有償実務経験も踏まえて、包括的なファンドレイジング力が問われる「認定ファンドレイザー」の2つの階層による資格試験となっています。
https://jfra.jp/cfr/what/
簡単に言うと、NPO法人や学校法人などといった団体のための資金調達に向けた基本的な考え方や理念を理解していますよというのを対外的にわかりやすく証明するための資格が「准認定ファンドレイザー」です。
さらに、准認定ファンドレイザーとして3年以上にわたりお金をもらって資金調達に携わってきて、専門的に勉強しましたよというのが「認定ファンドレイザー」です。
「認定ファンドレイザー」になる前には「准認定ファンドレイザー」の資格が必要なので、まずは「准認定ファンドレイザー」の資格取得までの道のりについて御紹介します。
資格取得までの流れ
マイページを作成する
日本ファンドレイジング協会のHPから申請します。
マイページがないと研修を受講しても受講ポイントが獲得できませんので、登録は必須です。
准認定ファンドレイザー必修研修(1日)を受講する
10時~17時まで丸一日がっつり研修です。
年2回程度開催される認定試験の3か月前頃に設定されています。
同じ内容の研修が2日程組まれていることが多いですが、選択研修の基礎にもなるので、なるべく早めの受講をおすすめします。短期間での暗記に自信がある場合は遅い方の受講でも問題ないと思います。
受講費用 協会会員10,000円+税、非会員 15,000円+税
※選択研修の受講料も会員と非会員では異なりますので、受講する場合は会員になる方がお得です。
選択研修(9ポイント)受講
常に教材として提供されているオンライン研修と、時期ごとに開催される研修があります。
費用は研修ごとに異なりますが、1ポイント1,000円くらいの相場観です。
試験申し込み
試験は年2回程度実施されます。ある年は6月と12月に開催でした。
受験資格
・満18歳以上であること。
・過去6年以内に「准認定ファンドレイザー必修研修」を受講していること。
・過去6年以内に協会が実施または認定する「選択研修」を9ポイント以上受講していること。
試験を受ける
CBT形式(Computer Based Testing)の試験のため、全国47都道府県260ヶ所以上のテストセンターから希望の会場で受験可能です。
時間 60分
受験料 8,000円+税。
当日は会場の方の指示にしたがって受験します。
持ち物は全て持ち込み禁止、筆記用具も会場備付のものなので特に持ち物も必要ないです。
合否通知
受験後、合否通知が届きます。
署名と資格確認
合否通知と一緒に、誓約書や会費納入についてのお知らせが入っています。
期日までに手続きをすると証明書が発行されます。
資格証発行
おつかれさまでした!
以上が資格取得までの流れです。
資格の更新
実は准認定ファンドレイザーの資格には有効期限があります。
常に勉強して、知識を更新する必要があります。
資格は「新規資格取得又は更新日より5年間」が有効期限です。
以下の条件を満たすと更新することができます。
・個人会員として会員資格を有し年会費の滞納がないこと。
・資格更新申請時に有効な選択研修受講ポイントを20ポイント以上保持していること。
さらに、更新手数料、5,000円+税がかかります。
結局、いくらかかるの?
研修の受講や受験料、年会費などがかかることを紹介してきました。
結局いくらかかるのでしょうか。
資格の新規取得まで
会費:月1,000円
受験料:8,000円+税
必修研修受講料:10,000円+税
選択研修9ポイント分:約9,000円+税
受験まで約3か月として、おおよそ30,000円+税がかかってきます。
5年以上継続する(資格を更新する)には
次に更新を考えて例えば6年間継続したときの費用を考えてみます。
会費:月1,000円×72カ月分=72,000円
選択研修20ポイント分:約20,000円+税
更新手数料:5,000円+税
おおよそ97,000円+税が必要です。単純に1年あたり16,200円ほどの維持費となります。
日本国内ではまだまだ認知度の高い資格とは言えないので、ファンドレイザーとして年間20,000円以上の見返りが見込めない場合には、資格を取得せず勉強だけをして、実績を積み重ねていくというのもアリだと思います。
以上、准認定ファンドレイザーの資格取得までの流れについて説明しました。
別の機会に、准認定ファンドレイザー試験の勉強方法について説明します。